1. |
此岸のアリス
04:38
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おかえりなさい
小さく呟いたあの子は
そう長くないってこと
何も言わないけど知ってた
ずっとずっと何も言わずに
そばにいてくれたあなたから
おとなになったことを言い訳に
さよならも言わずに
黙って離れた
あなたは此岸の少女
わたしの命を切り取って
貼り付けたなら
明日も隣にいてくれる?
誰もこない扉の前で
あの子は誰かを待ってる
大丈夫
もうみんな揃ったから
こっちへおいで
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2. |
うしゃぎ’n Bass
03:20
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うしゃぎ’n Bass
浮気な惑星は
寄り道ばかりして
軌道狂わすプレイボーイ
心配させないで
わたしだって
デートの約束しちゃうんだから
月の裏側で会いましょう
誰にも内緒だよ
宇宙からやってきたあの子は
ウサギの姿で恋をした
幾何学模様の迷路に
まよいこんで
やさしさは迷子
ほんとうはあなたが一番
つらいはずでしょう?
さわったら指先から
血が滲みそうに尖って
星が泣いている
月の裏側へおいで
こっそりなぐさめてあげる
誰にも内緒で
ふたりっきりで星座を作って
ふたりっきりで名前を付けようよ
誰にも内緒だよ
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3. |
SunPaul_610HOP
03:15
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あなたをさがしてる
あなたをさがしてる
あなたをさがしてる
ぜったいにあなたとは
恋人になれないの
おしゃべりもできないの
となりにさえいけないの
わたしたち 世界を終わらせる二人
手を繋いだ途端に
つつまれる ケムリ
エメラルドグリーン
みんなが 宝石みたく光って
そのままになっちゃう
だからだめだよ
わたしもうすぐ
消えてなくなっちゃう
生まれてこなかったことになって
あ、
ねぇ、
あのね、
わたしは
delete_null_______________
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4. |
RE:mellish
03:42
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二時間目の教室
うさぎみたいに
時計気にして
頭が痛いふりで席を立つ
片付いた机と
散らかった胸の奥
保健室のベッド
カーテンを隔てて
寝息たてる大きな口のオオカミ
機械仕掛けの空間
夏のひまわり
育っていくわたしは
恋を夢みるメイリッシュ
野球部の声を聞きながら
箱舟に乗りこんだ
スカートの中は宇宙
ブラックホールみたいに
君を飲み込むメイリッシュ
スイッチ押さないで
校庭の逆上がりみたいに
わたしのからだは
ふわりと宙に舞って
まだこわいの
あぁまだこわいの
こわい、こわい、こわいよ
やめて、やめて、やめないで
いいよ、だめ。うそつき、ねぇ。ねぇ
一粒の砂が
小さな小さな隙間に入りこんで
わたしは壊れてしまった
だけどわたしはメイリッシュ
胸の中焦がす君
アンインストールしたい
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5. |
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第七十次ポテトブームきたる
僕はステテコ 甲冑 ミルフィーユで着飾り
産業道路を駆け出し
バーガーショップに向かう
親父にもらった1000円札
母親にもらったラムレーズン
しっかりと握りしめて
バーガーショップには同級生の
響子ちゃんがアルバイトに勤しんでる
僕は学校で女子にめっぽう嫌われているが
響子ちゃんだけは唯一 口を聞いてくれるのさ
僕「1000円札分ポテトをくださいな」
響子「あら、飴太郎君また来てくれたの」
僕「僕はポテトが好きなんですよ」
響子「あら、ポテトだけじゃなくて飴太郎君は
わたしのことも好きなんじゃない」
僕「はははー かなわないな響子ちゃんには」
そう言って僕は響子のこめかみに拳銃を突きつける
響子は悲鳴を上げ バーガーショップは騒然となる
僕の正体はアンドロイドハンター
この社会には人間に成り済ました
未登録のアンドロイドが暗躍している
それらを始末するのが僕の仕事
響子はまさに人間に成り済ましたアンドロイドだ
響子「何をやっているのかわかっているの飴太郎君
おねがいだから馬鹿な真似はやめて」
僕「みなさん 私はアンドロイドハンターです
今からこのアンドロイドを連行します
みなさんは落ち着いてください」
響子「アンドロイド!? 何を言っているの」
僕「もうとぼけなくてもいいんだよ響子ちゃん
君がアンドロイドだってことは
もう調べがついてるんだ」
響子「何をいっているのか全然分からないは」
僕も分からなくなってしまった
そうだよなアンドロイドハンターっていったいなんだ
何で響子ちゃんがアンドロイドなんだ
それに何故僕は銃を持っているんだ
ペリカン 空気 建造物S アネモネ
部族 黒板 ランタン 臨界点
もう一度 再構成する必要がある
僕はポテトを購入しにきただけ
目の前には 笑顔の響子ちゃん
手に銃なんか握られているはずが無いんだ
そして響子ちゃんは僕の同級生じゃない
そもそも響子ちゃんという名前も僕が勝手につけただけ
じゃあこの娘は誰なんだ
いや、それより根本的に僕という存在が曖昧じゃないか
僕いって いったいなに・・・・?
あなたはポエムよ
それ以下でもそれ以上でもない
ただのポエムよ
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6. |
jerryfish.
04:40
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遊園地に行ったなら
メリーゴーランドから
あなたに手を振りたいな
雨降りの午後
あなたのそばで眠りたいな
真夜中の公園、ボート。
かさなる視線。
ーあなたと、海月になりたいな
宝石箱に落とした、
プラスチックの指輪みたいに
みんながみんな、忘れていく…
忘れていく。
透けていく指先と
四肢欠損した電柱の傷口から
流れ出すデンキ
誰もいない道を照らす。
水面はハート。
隠したって
あなたの言葉、仕草
たったひとつで
おおきく揺れている。
日傘に、月の光
わたしは、深い闇で
息をする海月。
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