1. |
owtn. - タイツ
02:40
|
|||
ドアをこっそり開けて
また、出かけるあなた
わたしは知っている
知らないふりで
背中で見送るの
脱ぎ捨てられたタイツ
誰も見ていないこと
確かめたならこっそり履いて
鏡の前でピルエット
白い床
机のうえ
誰かさんのラブレター
男の子たちが
うわさしているの
メトロノーム
ランドセル
焦がしたクッキー
あこがれの
黒いピアノ
あなたの似顔絵
上手に描けたら
褒めてくれる?
抱きしめられに
やってきたのになんだか
別のこと考えてるみたい
うわのそらで何ひとつ
聞いてくれないのね
爪先
少しだけたるんだ
黒いタイツ
わたしにはまだすこし
早かったみたい
シャツの内側
赤い嫉妬がこすれて
微かに膨らむ
痛くて走り出せない
ゆううつな通学路
誰にも話せない
ゆううつな二学期
|
||||
2. |
きき - Can't Stop寝言
03:27
|
|||
ケニアの少年が真新しいクツを 手にはめて笑う映像
人間である根拠を探しに行った
全裸の女の幽霊が此処にはよく出没する
と聞いたのでこの部屋を借りた
僕の脳はアレル・ポレナ島宇宙と
完全にリンクしている 世界は黒い
暗黒物質の存在は1997年に僕の脳でも感知された
宇宙・日本の空間の歪みを修復することが僕の使命
そして「協力者」である学園内で生活する12名の女子
を見つけ出し その力を解放する必要がある
金曜日には4番目の「協力者」イカルガ沙紀の力を解放した
沙紀の能力は「水汲み」だった
キャプテンの鼻毛 マンドリン 亡国で漢方
ピータン 娘が寝付く タクワンの集積
ぺろぺろくん 都内 戦略家 ババロア
土地 担保 友好的 ペロ民族 メールチェック
5秒前 だだづべり POPと無口
マーク 浮かぶ 浮かぶ 浮かぶ 叫ぶ夜
タニシ太郎と申します 体操部のお兄さん達が苦手です
あの方々と僕は話が合わないんです
今日は秋葉原にコスプレ衣装を 購入しに行くのです
丁度今 蒲田で京浜東北線に乗り換える途中
セカイは狭いということに気づきました
僕自身が6メートル程に巨大化してしまったからです
ああっなんてことだこのままでは サーカスに売られてしまう
10代のときに掴めなかったもの か細いあの娘の歌
ブリーフを窓際にくくり付け ナメクジ的ステップ
きっと誰かが救ってくれる そんな風に思って10年経った
ケーキ屋の前に来て まず僕が気づいたのは
財布が無いことだ ペテルさんにくすねとられたようだ
「のらちゃん 鼻にピータンがつまってしまったよ」
「ぺろぺろくんには 教育が必要ですね」
包帯の交代による相対的後退
は何を意味するか分からず若干戸惑う
夢の中で語るカタルシスは寝言
現実と芸術 その狭間で揺れてる
|
||||
3. |
山田エクスカリバー - arigato EN
01:18
|
|||
4. |
owtn. - かんがえるのがすき
01:15
|
|||
そうだね。うん
いいんじゃないかな。
飲み干したカップの底
ミルクティー
わかるわかる、だよね。
宇宙の話だとか
哲学の話だとか
してみたいのに
うん。たぶんね。
そうだとおもうよ。
かわいい小さな
その顔じゅうに
愛を浴びせて
いや、なんでもないよ。
それよりさ。
曖昧なアイラブユーで
はじまったふたり
うん。そうかもね。
だめだ。だめだ。だめだ、だめだ。
ぼくの頭の中は
余計なことでいっぱい。
|
||||
5. |
山田エクスカリバー - busu
00:27
|
|||
6. |
owtn. - スローモーション
03:26
|
|||
駆け出した大通り
鳴り響くブレーキ
真綿みたいにふわりと
宙を蹴ってくるり
今日わたしは初めて
空を飛んだ
粉々のフロントガラス越しに
あなたと目が合って
今日わたしは初めて
恋に落ちた
あなたはとってもすてき
ライカのまばたきのはやさで
わたしの中に焼き付いた
それなのに
あなたの影は追いかけることが
できないみたいなの
どうしてかしら?
落とした靴
ストロベリー・ジャム
散らばったネックレス
つま先まで染め上げる
初恋の風
黒い髪を揺らして
初恋の風がいたずらに
わたしを連れて行く
あなたの前から
わたしを連れて行く
どこか知らないところへ
ママに行ってきますと
言い残したまま
わたしを連れて行く
黒い髪を揺らして
天使と女の子のあいだで
迷子のわたしを連れて行く
まつげの先のしずくも
こぼさないようにやさしく
わたしを連れて行く
|
||||
7. |
山田エクスカリバー - darasiganai
00:27
|
|||
8. |
きき - 猿と道化師
01:52
|
|||
言われてる程分厚く無いピザ
キャタビラー アフリカ製
知名度0のキャラクターは上等な物真似
猿は地上30メートルはある平均台の上で
脳みそを丹念に描いている
霧深い向こうから道化師が
一輪車でやってくる
平均台の道幅はわずか15cm
当然猿は邪魔者以外の何者でも無い
道化師は
キウイーフルーツを3つやるから
この場を去れと猿に申した
サルは「もう少しだけこうしていたい」
と言って
その場を動こうとしない
道化師の一輪車の塗装は 赤いメタリック
サドルのプリントは「侍」という一文字
道化師はアフロのカツラから
ナイフを取り出した
場に緊張感が光る
道化師はキウイーフルーツを丹念に剥いて
猿の前に差し出した
これには猿も引き下がるほかない
同時に観客席から喚起の声が沸き上がる
今までの一連の様子はサーカスの
本番での一幕であり
その様子はセカイにライブストリーミング
されていた
ただ現場の観客は
ヒトデが2匹と死神が4人
ネットで観戦しているのはコウモリ2匹と
痩せた男が一人だけだった
ここで言われてるセカイとは
その程度のものだった
|
POEM CORE TOKYO Tokyo, Japan
POEM CORE TOKYO is a netlabel out of tokyo that focuses on poem core.
Streaming and Download help
If you like POEM TAPE VOL.2, you may also like:
Bandcamp Daily your guide to the world of Bandcamp