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親​指​も​く​も​く​忍​者

from ✧Cheeky little girl ☪​❤​drop 160 yen by BOOL

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lyrics

まもるは中学1年生
 学校ではそこそこの疎外感を味わっている
  いじめを受けているとはいかないまでも 
   控えめな性格で中学に入ってから
なかなか友達が出来ないのだ
でも、それは学校での話
 放課後になれば一人じゃない
 チャイムとともに、走ってタコ公園に向かう 
  
タコ公園のタコ滑り台の頂上に彼はもういた
 まもるのたった一人の友人 親指もくもく忍者だ
  忍者トいう割にはネズミ色のスエットを上下着込み
メガネに天然パーマと出で立ち
  歳は30代中盤くらいだろうか
 
 忍者「まもるくん遅かったじゃないか 僕は待ちくたびれたよ」
 まもる「無茶言わないでよ、忍者 
これ以上早くなんて足をホバーに改造しない限り無理だよ」
 忍者「まもるくん それで例のものは手に入ったのかい」
 まもる「もちろん、レイナちゃんにいっぱい
踏みつけてもらったブリーフだよ」
 忍者は、僕に昨日、5千円と真っ白なブリーフを手渡し
頼んできたんだ
僕のクラスメートの生意気娘レイナに
 に5千円と引き換えに
 手渡わたしたブリーフをめちゃくちゃに
踏んでくれるよう
交渉してくれないかと 
 もちろん最初は僕はその話を断った
 だって僕は女と気安く話せるようなタイプじゃない
 レイナちゃんとは幼なじみとはいえ
もう彼女とは話すこともない
  だって彼女はギャルだもの 
僕みたいなやつが気軽に話しかけられるわけない
 それもブリーフを踏んでくれなんて
ファンキーなことは絶対無理だ
  でも僕は結局 引き受けることに決めたんだ
 忍者は僕に言ったんだ
 「ももるくん 僕たち親友じゃないか」
 
 僕は上靴のあとのついたブリーフを忍者にわたす
 忍者は「ありがとう」といって僕の手から
ブリーフを受け取りそのまま

 自らの口に放り込んだ
 
言えない・・・ 結局レイナちゃんになんて頼めるはずもなく
 僕自身がブリーフを踏んで
 靴跡を付けたものだなんて
 それに5千円も僕がこのまま頂いてしまったら

これは、りっぱな詐欺だ
 
 まもるはその日、罪の意識にかられなかなか寝付けなかった
 それから2か月後忍者は忽然と姿をけしたのだった
 結局最後までまもるは真実を忍者に告げることはできなかった

 
 それから20年 まもるは33歳 
彼もまた親指もくもく 忍者になっていた

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from ✧Cheeky little girl ☪​❤​drop 160 yen, released August 10, 2013

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